父と母と私で「シン・ゴジラ」を観てきた。
今週のお題「映画の夏」
「シン・ゴジラ」を観てきた。
私は映画が好きだが、実を言うとシン・ゴジラは観る予定がなかった。
ゴジラもエヴァンゲリオンもちゃんと観たことがなかったためである。そして詳しくもない。
しかし、私が信頼を寄せているある映画レビューブログでシン・ゴジラの評価が高かった。世間的にも面白いと話題らしい…!
私の頭はシン・ゴジラで一杯になり、観に行く事を決意した。
夏休み中だが妹や弟は部活やバイトでいそがいらしい。
ジュラシックシリーズやアナコンダが好きな父は一緒に観に行くと乗ってくれた。
そして優しい母も観に行くと言ってくれた。
ということで、
父、母、私の3人で「シン・ゴジラ」を観に行くことになった。
観に行った日は平日だったが、結構埋まっていた。
シン・ゴジラの観客は大人が多い印象。
私の隣はどうやら長谷川博己さんのファンらしい女性が座っていた。
始まると同時に私はいきなりテンションが上がってきた。
そこから約2時間。あっという間だった。
以下一言感想。
父:人間関係、上に立つ者の在り方などがよく分かった。深かった。
母:ゴジラが、キモかった〜…
でも、なんか良かった。
私:ゴジラが、うん、キモかった。
でも想像以上の出来で、観てよかった。
総評とすると、私はエヴァンゲリオンもゴジラも詳しくないが、映画としての「本気度」が伝わってくる作品だと思った。
近年、漫画の実写化が多くなっている日本映画界。
その状況は良いとは思えないが、映画として重要なのは、
どれだけ観客にその映画を伝えようと意気込んでいるか、であると考える。
それは結果として魂がその映画に宿っているか、である。
今回シン・ゴジラからは映画全体から勢いが伝わってきた。
それを感じられただけでも満足できる。
キャストも今回冷静にキャスティングされていたと思う。
全体的に渋いキャストで私好みであった。
長谷川博己さんは眼の演技が上手い。ゴジラと人に挟まれ、良い存在感を出していた。
その他のキャストも皆んな自分のカラーを守りつつ、気持ちを一つにして演じていた。
石原さとみがでてくると、館内の男性が一斉にイキイキし始めた気がした。ウトウトしていた人も姿勢を正して起き始めたような。
英語を話し、レベルの高いファッションに身を包む石原さとみ。
私も石原さとみになるには何が足りないのか、映画を見ながら5分位本気で考えてしまった。
映画として物足りないと感じた点は、ゴジラの気持ちをもう少し表現して欲しかったと感じる。
ゴジラは何を想い、何を人間に伝えようとしたのか。
そこにはあまり焦点が当てられていなかった。最後のゴジラの存在感にはどんな意味があるのか…
様々な意見が世間でもあるが、
私が観たかぎりは世間の映画レビューは今回も大体当たっていたように感じる。
この夏、少し刺激が欲しい方、人間関係について考えたい方、キモいのが大丈夫な方、そして映画好きな方にオススメしたい一本である。